チャンネル桜、再出発!「二千人委員会」の創設

チャンネル桜「魁! 武道通信TV」独りごと <五>

 

 日本文化チャンネル桜の放映チャンネル、スカパーのハッピーチャンネル241の存続の

危機に発して、チャンネル桜の公共放送も危うくなった。

 チャンネル桜さんとは、「武道通信TV」で足掛け4年のお付き合い。「週刊 武道通信

TV」放送第一回は、平成17年10月。ゲストは、日本武道具さんと同じ池袋にある大道

塾の東 孝さん。翌週が合気道の安藤毎夫さん。続いて古武術の日野晃さん、シュートボ

クシングのシーザー武志さんと、まずは『武道通信』の“ルーツ”である『格闘技通信』

で出会った武道家諸氏であった。佐山聡さんは「虎の穴」コーナーで常時、出演していた

だいていた。それが まずは“拙者の作法”であった(笑)。

 

 チャンネル桜は創設からの5年。清貧に甘んじ、視聴者、草莽の個人スポンサーのみの

支援で公共放送の最後の砦を守りつづけてきたが、ここに来て二度目の経営危機を迎えた。

 これに屈することなく、捲土重来を期するため「二千人委員会」の創設を掲げた。

詳しくはHPで。 http://www.ch-sakura.jp/

 

 拙著『使ってみたい武士の作法』で、浅田又左衛門が試し斬りをこの目で見たく、朋輩

(同輩)の与力に頼んで刑場で、斬首となった罪人の試し斬りを見る。その折、試し斬り

した将軍家の御様御用役(おためしごようやく)から云われる。

「据物斬りは所詮、据物斬り。据物斬りでよく切れても、軍(いくさ)、真劍勝負で役立

つとは限りません。刀の良し悪しは粘りです」

 

 実戦での日本刀の価値は「粘りがあるか、ないか」であると、かつて読んだ刀剣書にあ

った。書名は思い出ないないが、後年、読んだ『戦ふ日本刀』にもあった。支那戦線での

帝国陸軍将校の白兵戦での日本刀見聞録である。

 戦いは運、不運はつき物である。人も企業の戦いとて同じである。チャンネル桜さんに、

いまひとつの粘りを見せていただきたい。