昨年に公開したアクション映画「ハイキック・ガール！」で主役を演じた武田梨奈主演の最新映画のチラシ。続編的なこの映画は、役者とスタッフも前作よりスケールアップして、2011年2月5日ロードショー。監督・木村好克。プロデューサー・脚本・アクション監督・西冬彦。出演・飛松陽菜、中達也、リチャード・へセルトン、杉澤一郎など。91分。尚、当連盟で資料提供も協力しています。B5版。公式HP　

http://www.t-joy.net/kg/

サブタイトルは、「倉本メソッドで極意をつかめ」。今日の空手界に危惧を抱き、50年に亘る空手経験からの提言をまとめたのが本書である。多様化する空手の概念の中、著者は武道としての空手、術としての空手の問題提起に取り組み、稽古体系を培ってきた。他流派、他格闘技からも倉本成春師範の主宰する倉本塾に集まるのは、その稽古技術と倉本師範の人間性ゆえであろう。本書の内容は、「集団稽古への提言、約束組手への提言、自由組手への提言、型への提言、基礎鍛錬への提言、局部鍛錬への提言、特殊訓練」。特に「型への提言」で沖縄空手のムチミ・ガマク・チンクチへの考察、護身・鍛錬型の紹介が興味深い。本文と写真解説を補足するDVD1時間43分付き。A5版、全227ページ。2300円。

著者の角田信朗は、正道会館最高師範の空手家。世間では、タレントとしても著名である。そんな著者の空手半世記が本書。正道会館、極真会館、Ｋ−１、総合格闘技で試合を重ね、ウィリー・ウィリアムス、アンディ・フグ、黒澤浩樹、村上竜二、アントニオ猪木（エキシビション）など錚々たる選手と闘ってきた。。更にブルース・リー、大山倍達、芦原英幸、石井和義もその空手人生に大きく影響を与え、本書で多々登場する。正道会館全日本大会、極真ウェイト制大会、ＵＳ大山カラテvs正道会館、格闘技オリンピック、K-1ジャパン、リングスなど空手・格闘技での盛り上がった話題には角田信朗の活躍があった。「空手バカ一代」世代、フルコン空手ファンには楽しめる一冊。原稿用紙750枚の書き下ろしで、表紙は劇画家・池上遼一による作画。四六版上製、全409ページ。

(42)真樹日佐夫作家生活50周年記念パーティーレポート

2010年11月7日、ANAインターコンチネンタルホテル東京にて「真樹日佐夫作家生活50周年記念パーティー」が行われました。5年前に同じく45周年記念パーティーが行われて、当連盟の2006年の記事でもレポートしました。今回は発起人だけでも109人おり、空手、格闘技、芸能、出版界から800人程が参列しました。作家で東京都副知事でもある猪瀬直樹氏の始まりの挨拶からスタートし、真樹道場による空手演武、極真館の盧山初雄館長の祝辞、ロックンローラーの内田裕也氏の祝辞、「今日の喜びを天国の愛しき兄梶原一騎と分かち合いたい。」との真樹日佐夫先生の挨拶があり、士道館の添野義二館長の乾杯の発声と続きました。歓談の途中、作家の志茂田景樹氏と初代タイガーマスクの佐山サトル氏のビデオレターが放映されました。更に真樹先生の足跡を紹介するビデオ放映がありました。新作DVD作品の「新四角いジャングル」の5代目タイガーマスクの紹介と主題歌のライブもありました。数人の歌手による歌謡ショーと続き、終宴は佐藤塾の佐藤勝昭宗師による締めで3時間にわたるパーティーが終了しました。帰りにはお土産として新刊書「昭和兄弟模様　高森日佐志著」、新刊DVD「新四角いジャングル」、DVD「真樹道場　型」が全員に渡されました。会場で見かけた空手・格闘技界の方々は、誠心会館の青柳政司館長、新日本キック協会の伊原信一会長、数見道場の数見肇館長、藤ジムの加藤重夫代表、シュートボクシング協会のシーザー武志会長、白蓮会館の杉原正康館長、武道総本庁の朝堂院大覚総裁、ＭＡキック連盟の橋本敏彦理事長、極真浜井派の浜井識安代表、士道館の村上竜司師範、新極真会の南里宏師範、士道館の添野達一師範、極真会館中村道場の中村昌永師範代、国際沖縄剛柔流空手道連盟の東恩納盛男館長、気練武心道の風間健道主、錬武舘の羽田真宏師範代、早千予選手、野地道場の野地竜太代表、フルコムの山田英司代表など。

極真第4回全日本チャンピオンにして100人組手達成、漫画「空手バカ一代」と映画「地上最強のカラテ」でも知られる三浦美幸師範。現在はアメリカ・シカゴにて国際空手道三浦道場を主宰。暫くメディアから離れていたが沈黙を破ってDVDにてその空手を公開。生涯空手として空手の基本技をつきつめた実技は、流派団体を越えて空手を志す者に問いかける。三浦師範の説得力のある正拳突きは必見。102分、5600円。

芦原空手から心体育道へ進化した廣原誠師範の最新映像作。体術から生じた杖術を十二式に体系化。それぞれをゆっくりした動作、通常の動作、ミットを使用しての用法、動作解説、防具を使用しての用法を見せている。杖の概念を打ち破る形にとらわれない自由な杖術は、理にかなった威力を生み出す。105分。5600円。

古来中国から伝わる風水術で伝統芸術でもある花文字。龍、鯉、パンダ、金魚、太陽、竹、桃などの縁起物をモチーフにしている。横浜中華街にある横浜大世界のブースで、「刀禅」という文字を制作してもらいました。この「刀禅」とは小用茂夫師が創始した練功法。小用茂夫師は、新陰流、大東流、形意拳、太極拳などの武道・武術を習得して刀禅として体系化。武道・武術界や出版界での交友の広さでも知られており、文献・資料収集の面でも長けています。

(38)男明徳の人生劇場　八木明徳著　若夏社　2000年

宮城長順から剛柔流空手を継承した八木明徳の自伝。当連盟の2004年の記事(7)でも紹介した。明治45年生誕の八木明徳の歩みは、大正・昭和・平成時代の空手の歴史、沖縄の歴史を物語っている。「沖縄の空手史雑感」の項で、宮城長順先生の講演「唐手道について」の講義録を再録。昭和11年1月28日、大阪堺筋明治商店講堂。（「沖縄空手古武道事典」では、この講演が昭和9年3月23日となっており、「空手道歴史年表」では、昭和9年3月となっている。両書によると、宮城長順は昭和9年4月から昭和10年2月までハワイに空手普及のため滞在とある。）表紙の題字は著者直筆。著者は2003年に91歳で逝去。写真は、この本を編集した長男の八木明達氏。A5版、全246ページ。

空手指導で世界中を周った際のエピソードをまとめた一冊。当連盟の2003年の記事(33)でも紹介した。アメリカ、グアム、フィリピン、台湾、韓国、香港、南米に赴いた空手寄稿。後半は、写真多数の空手資料編。B5版、全53ページ。

海外での空手指導の経験から、その土地での女性生徒との交流を記した小説、エッセイ調文体のユニークな一冊。ジェラールとセイパイ(スリランカ)、ペコーニャとセイサン(インドネシア)、スーチェンとサイファー(台湾)、ハンチー・パイチーとセインチン(シンガポール)。本文で度々、山口剛玄著「空手道教範」からの引用と本そのものを教本として登場する。著者は全日本空手道剛柔会最高顧問、静岡剛柔館代表を務めている。全日本空手道剛柔会創立50周年記念で刊行された。四六版上製、全310ページ。非売品。古書店で2000円で入手。

山口剛玄伝の全日本空手道剛柔会の制定型を紹介した技術書。型のポイント、流れ、中間動作・裏側で補足し、分解を紹介。上巻は、三戦、太極上段2、太極中段2、太極下段1、太極掛け受け1、太極廻し受け1、ゲキサイ第1、ゲキサイ第2、サイファー、セインチン、サンセール。下巻は、転掌、サイサン、シソーチン、セーパイ、クルルンファー、スーパーリンペイ。英語対応。B5版、各231・200ページ。各3429円。

松濤館空手の型を紹介した英語技術書。平安初段〜五段、鉄騎初段〜三段、抜塞大、抜塞小、観空大、観空小、慈恩、慈蔭、燕飛、十手、半月、岩鶴、珍手、壮鎮、明鏡、二十四歩、雲手、王冠、五十四歩大、五十四歩小、古流岩鶴。分解は一部紹介。ほとんどを金澤先生が演じている。講談社インターナショナルから出している金澤先生の空手シリーズ第3弾。（KARATE FIGHTING TECHNIQUES、BLACK BEKT KARATE）B5上製版、240ページ。3500円。写真は2010年8月28日、国際松濤館第30回全国大会にて。

富名腰義珍の3冊目にあたる空手教書。前作の2冊（琉球拳法唐手、練胆護身唐手術）は制作時間に限りがあり、著者自身が納得するものでないと同書で述べている。昭和10年5月25日発行の初版は、函付、B6上製版、全302ページ。価格は2円50銭。内容は、総論、空手の組織、型、組手、女子護身術、人体急所図、巻藁の作り方、空手説林。この「空手道教範」には、改訂版がある。昭和33年4月26日発行で日月社から発行、B6上製版、全264ページ、価格は480円。初版から20年が経ち改訂版の準備にとりかかるが、富名腰義珍は完成したものを見ることなく他界。昭和32年4月26日に88才で逝去。改訂版は著者の一周忌に発行された。巻頭の著者による「復刻のことば」（日付は昭和31年10月13日）の中に興味深い一文がある。「余は数年来、ふと改訂に思い到り、本書の旧著を神田の古本屋に探し求め、その稀れなると高値なるとに、驚いたことがあった。」初版と改訂版の大きな違いに、実技写真を初版は富名腰義珍、改訂版は江上茂が務めている。（写真参照）又、ページ数に違いがあるのは、内容が改訂されているためである。型の項目では、初版は143ページあり、改訂版は167ページある。24ページ増えたのは、太極初段と天之型が追加された。組手の項目では、初版は85ページあり、改訂版は20ページのみ。65ページも減ったのは、居合、投げ技、武器と空手道、女子護身術の写真解説を大幅に省略したためである。特に「武器と空手道」の箇所では、短刀と空手、太刀と空手、棒と空手を削除。「女子護身術」の箇所では、前捕、横捕、後捕、二人捕を削除。改訂版の昭和38年12月1日発行のものは、序文に松濤会理事長の廣西元信の挨拶。これは7回忌にあたり再刊された。価格880円。そして、富名腰義珍が実技モデルをしている初版版が、平成2年9月20日発行でカヅサから復刻版として発行。価格は4500円。（現在は絶版）尚、「琉球拳法唐手、練胆護身唐手術」は、榕樹書林から復刻されて現在でも入手可能である。当連盟では、5冊の「空手道教範」を蔵書している。（写真参照）廣文堂書店刊、日月社刊を2冊、カヅサ刊を2冊。カヅサ刊は、絶版になるまで八重洲ブックセンター本店で販売していた。廣文堂書店刊と日月社刊は古書店の上野文庫（現在は閉店）で入手。（松濤会のＫ師範に記事のヒントをいただきました。）

武道を啓発することにより日本を良い方向へ導かんとする目的で発行された新聞。創刊号の記事は、明治神宮奉納年越射会レポート、鹿島神流国井善弥師の武道、武道家の藤岡弘インタビュー、岡野功コラム、柔道古書紹介、道場訪問、富木謙治と講道館柔道、空道大道塾の東孝インタビュー、鹿児島教育事情、戸塚ヨットスクール校長の提言など。日本の武道、教育、政治、文化が対象テーマ。編集発行人は安田光敦。A4版、全16ページ。350円。日本武道教育新聞社ＨＰ　http://yaplog.jp/budo/

著者の空手歴50年を記念して作られた一冊。著者は空手道練士六段、武道評論家の顔もある。東京都立大学と鹿島建設の空手道部監督を歴任。文字を大きく表記しており空手エッセーに近い内容である。空手道の沿革、空手を習いたい人へ、空手道の奥義、空手のすごさについて、試合に勝つには、安全・安心を先取りする空手、空手道と健康法。巻末資料として日本空手協会の試合規約と審判規約を75ページに渡り紹介。四六版上製、全250ページ。2000円。

昭和48年3月25日に行われた講演会をまとめた小冊子。講演テーマは、「空手の近代史と武道思想史への散策」。道統をあきらかにするということ、わが師わが友・長野優師範、保勇先生のこと、喜屋武朝徳門に学ぶ、喜屋武朝徳門その人、喜屋武朝徳の武術空手、喜屋武朝徳の論文。A5版変形、全25ページ。日本勤労者空手道会は、機関紙「空手びと」、論文集を積極的に発行しており、最近はまろばし工房出版部から川元規久宗師範の空手武道論を出版している。

インドで制作された沖縄剛柔流明武舘の空手書。哲学(PHILOSOPHY)、練習(TRAINING)、遺贈(LEGACY)の3部構成で、写真を豊富に盛り込んだ編集。宮城長順と剛柔流の紹介、八木明徳の紹介、明武舘の稽古法、四向鎮の型を写真解説、明武舘の歩み、著者である八木明哲と子息の八木一平の紹介など。英語版。A5版、全112ページ。

極真の試割りといえば、南里宏である。かつて、テレビ取材の際、大山倍達館長の「ブロック吊し割りを成功させたら、無条件に段を一つ上げる。」との言葉に見事応えたのが南里師範である。以後、試割りの南里として知られるようになった。用いるブロックやレンガは、建築資材用の強度のあるもので、日頃の部位鍛錬があって出来うるものである。そんな南里師範（現在、69歳！）の試割、鍛錬、そして護身術を収録。70分。5600円。写真は、5月23日の新極真会第27回ウェイト制大会会場にて。

真樹日佐夫の魅力が詰まった一冊。真樹日佐夫実録ケンカ体験談、ケンカの現実と対処法を訊く、必勝法を基本から応用まで全公開、真樹日佐夫vs佐山聡トーク・バトル、男を磨くための珠玉の言葉。（目次より）ＤＶＤ「ケンカの教科書」60分付き。特に、真樹道場2009年夏季合宿・審査会が見所です。A5版、全191ページ。2300円。写真は、4月18日、佐藤塾ポイント＆ＫＯ大会にて。真樹先生、迫力ありすぎ！

この本の記事は、昨年と一昨年に続き3度目になります。大山倍達の本では最も入手困難でしたが、徐々に出現しています。探している人が多々いますが、これからも出てくることでしょう。そんな中、この本の存在をより多くの人に知ってほしいとの愛知のNさんのご希望で、再び記事にしました。又、東京・池袋のブドウショップのショーケースにて、この本を暫くの間展示しています。

沖縄上地流空手の教材・保存DVD。基本技法、鍛錬方法、型（三戦、完子和、完周、十戦、十三、十六、完戦、三十六、龍虎）、約束組手、高段者演武、琉球舞踊を収録。DVD131分。そして、DVDに併せて「技法解説資料」を制作。解説書は、DVDの補足として簡素に編集されている。「沖縄の上地流の流派・会派・道場は、2005年現在で、6流派21会派68道場ある。6流派とは上地流、昭平流、硬軟流、半硬軟流、孝武流、屋比久流である。その中で、最多の道場数と最大の組織力を持つのが昭平流であり、県内に16道場、関東に6道場ある。」A4版、全54ページ。7000円。

琉球の歴史に名を残した武勇である鬼大城こと大城賢雄の伝記。1458年の護佐丸・阿麻和利の乱で活躍した。唐手の達人と伝えられ、身長2メートルもある大男であったという。沖縄剛柔流拳志会の会長で沖縄県空手博物館の館長である外間哲弘先生は、この鬼大城の子孫にあたるとのこと。この古書の入手前日にこのことを外間先生に聞いたばかりで、この出会いに驚きます。那覇市の古書店にて1300円で入手。店前で一番上にこの古書が置かれていた。鬼大城の記述は沖縄歴史書には多々見られるが、書籍はこの一冊のみ。四六版、全120ページ。

沖縄伝統古武道保存会・文武館の仲本政博会長の新刊書。著者は、1985年に中国福建省に武術と水墨画の研修で留学。帰国後、沖縄で個展を度々開催しており、作品も多数入選している。両道の共通性を説く文武両道の一冊。作品の部で、静（龍潭）、動（闘牛）柔（女性）の水墨画作を掲載。中国武術家の書と画も掲載。空手の本というより美術の本の趣。著者は、自費出版で空手と水墨画の著書を9冊発行している。英語訳付き。A5版上製、全212ページ。2000円。

最新の沖縄空手道場一覧。県内道場一覧（流会派別、市町村別）、県外道場一覧、海外道場一覧、空手道部の活動が行われている学校一覧、県内道場主別索引の編集。流会派名、道場名、代表者名、所在地、TEL、ジャンル、稽古時間、稽古内容を網羅。県内道場一覧は、首里手系176道場、上地系65道場、那覇手系85道場、古武道系33道場、その他73道場の計432道場。県外・海外道場一覧は、沖縄空手の支部道場を紹介。写真なし。ローマ字表記付き。A4版、全117ページ。

今年は芦原会館創立30周年、先代・芦原英幸館長の没15周年の年である。そんな中、芦原会館西山道場シリーズ第3弾が発売。(今年は、西山亨師範の芦原会館職員歴25周年と50歳記念でもある！)今回のテーマは、理想の攻撃はノーモーションの速い動作。突きの作り方、蹴りの作り方、バランスの取り方、二人組みで蹴りの形を作る、ミットで蹴りの形を作る、蹴りの重心移動の基本、間合いの調整、スイッチキック、下段回し蹴り、サバキ練習法。西山亨師範が全般にわたり実演・解説している。又、西山道場の女子部指導員である小林由佳は「二人組みで蹴りの形を作る、ミットで蹴りの形を作る、サバキ練習法」の部分で出演。特典映像として関東の西山道場紹介が10分、北海道審査会（1988・87年）から先代・芦原英幸館長の秘蔵映像が50分収録されている。170分。5600円。

24年間に渡り発行されてきた格闘技雑誌の最終号。空手の記事は、極真会館、正道会館、大道塾、白蓮会館、無門会などフルコン系空手が多かった。最終号記念として、増刊号も含めた全575冊の表紙をカラーにて掲載。「格通が目撃した激動の格闘技史1986-2010、格通編集長対談・格闘技界の過去・現在・未来」などの振り返り記事で最終号を締めている。もともとプロレス雑誌から独立して創刊され、「近代空手」と「中国武術」という増刊誌も出していた。今回の休刊は、厳しい出版状況の中、雑誌媒体を考えさせられる出来事である。A4変形版、全178ページ。1000円。2010年2月23日発売。

2009年8月14〜16日、沖縄県立武道館にて行われた大会報告書。空手大会としては、世界最大規模の6000人近くの参加した大会で準備段階から終了後にわたり詳細報告されている。21項目にわたる報告の中でも、新聞報道関係資料の掲載、広報実施状況として大会ホームページ、新聞、テレビ、ラジオ、各種広報誌の一覧は当連盟にとって興味深いものでした。他にも大会成果物一覧（プログラム等印刷物、広告媒体、ユニフォーム類、制作物）の部数まで報告、招待者一覧、大会収支報告、大会を振り返っての感想や課題などを全頁カラーにて編集。A4版、全120ページ。

大会ダイジェスト＆セミナー2009年8月14〜16日、沖縄県立武道館にて行われた大会DVD。大会ダイジェストは12分、無形文化財保持者によるセミナーは各8分×6人、流派・会派によるセミナーは各4分×13流派をダイジェスト編集。世界最大規模の空手大会の様子を記録したDVD。約115分。3500円で購入。

2008年11月9日、沖縄コンベンションセンター劇場棟にて行われた大会DVD。沖縄空手・古武道連盟の空手道場から、演目45演武を全て収録。舞台で行われた演武は、集団演武から個人演武、組演武と次から次へと行われた。剛柔流、小林流、琉球古武道、松林流、少林流、松真流、の各流派から老若男女が参加。沖縄空手・古武道連盟の役員は、島勇夫会長、比嘉稔副会長。127分。

「実戦中国拳法太気拳」の英文書。翌年に日本語版が制作されて、太気拳が世間で知られるようになった。日本語版では、逆手の項目が追加された。大山倍達の空手技術書も同出版社で、最初に英語版が発行されてから日本語版が作られた。この本を今年2月10日に東京・池袋の古書催事場にて入手。この本を当時編集した日貿出版社の元社長である桑原俊博氏が2月12日に逝去。その後、この本をＮ氏に寄贈しました。Ｎ氏は、この本を元に日本語版を編集した方です。この英文書を所有しておらず、Ｎ氏の元に収まるかのように現れた古書でした。このタイミングで入手するとは古書の不思議な縁を感じます。B5版、全160ページ。

(9)空手道今野塾10周年記念並びに新道場設立記念演武会レポート

2010年2月27日、東京・ウッディーシアター中目黒にて、今野塾10周年記念演武会が行われました。今野塾は作家の今野敏が主宰する沖縄空手の源流を求める空手道場。当日は、今野師範の日頃の交友から数々の演武が行われました。琉球舞踊の幕開きから、波濤流高瀬道場（高瀬將嗣主宰）、日子流（田中光四郎宗師）、躾道館（小林直樹代表師範）、中国武術・義龍會（廣瀬義龍代表師範）と続きました。そして、沖縄から本場の空手家が参列したことは、東京では珍しいことであろう。山根知念流棒術の大城利弘師範が白樽の棍、国際沖縄少林流聖武館の島袋善保師範がクーサンクー、沖縄小林流空手道究道館の比嘉稔師範がジオン、沖縄県小林流空手道講道館の新垣勇師範がナイファンチ三段・ソーチンを演武しました。今野塾の演武は、セイサン、ナイファンチ、ワンシュウ、天竜の棍、組棒2段を塾生による集団演武、そしてチントウと組棒3段を今野敏師範が演じました。2時間に渡る夢の空手祭りで、外の寒さも熱気に変わってしまう様でした。会場では、今野師範自ら作成したA4レジメ3枚の演目プログラムが用意されました。その後の懇親会は、完成したばかりの今野塾本部道場「伊勢脇館」にて空手談義に歓談が続きました。(今回の記事は、「月刊空手道」誌にもタイアップ掲載されます。)

昨年、躰全道から護道へ名称変更した廣木道心宗家の技術DVD。自他を護る調和力、達人力を覚醒する究極の身体操作法。収録内容は、護道とは、護道も理念、稽古体系、錬成力、体幹十二軸、錬成法、護道型、型の分解、検証法、技術体系、繁包導結、感覚稽古、指導風景、Infomation。要点を図解で表現し、廣木宗家の術理にかなった実技が素晴らしい。55分。5600円。

国際護道連盟の廣木道心宗家が音を通して語る武道CD。このCDで「護道とは、護身術の稽古会を発足するにいたった経緯、総合武術とSDP法による誘導法との融合、様々な武道や格闘技の修行を経て、日々の稽古について、身体の軸をつくる、先を取る、強さとは何か、礼のこころ、国際護道連盟、調和への道」がインタビュー形式で語られている。武の求道者が道を護るための極意を語る。オーディオブックアワード2009特別賞受賞作品。耳で聞いて、音から学ぶ武道もある。85分。1200円。でじじ（オーディオブックCD）Story　http://www.digigi.jp/bin/showprod?c=9784775922873

サブタイトルは、梶原一騎（高森朝雄）回想記。先の記事の「スタートは四畳半、卓袱台一つ」と中味は全く同じ本。タイトルと奥付けのみ違う。ぱちんこ・パチスロ「あしたのジョー」の発売記念品「あしたのジョーPREMIUM BOX」の中の一つとして制作されたもの。B6版、全350ページ。非売品。

サブタイトルは、漫画原作者・梶原一騎物語。今日でも読み告がれている梶原作品の作者像を知る一冊である。梶原一騎夫人が綴る知られざるエピソードが満載。出会い、主人の仕事、力道山のこと、テープレコーダー事件、映画にまつわる話、お墓について、特別な人、子どもたちとのこと、「男の星座」のエンディングなど44項目。空手のくだりは、最も親交のあった大山倍達のエピソードを紹介。B6版、全350ページ。1429円。

　沖縄空手の手（てぃ）を継承する神人武館の技術書。全ページをカラー写真による解説。礼儀作法と予備運動、突き型・蹴り型・受け型・立ち型、寸法の測り方・転身、基本型、ナイハンチ初段ときたえ型、整理運動、練習風景。「てぃとは、〜琉球人が考えだした哲学であり科学なのです。〜本書はてぃに至る羅針盤であり、百倍の実をもむすぶ種です。」（はじめにより）目玉、舌、6の指と7の指、肩、目で見ると腰・両耳・両顎で観る、呼吸（呑、待、吐）など概念の違いにふれている。この教本は、詳細な解説書ではなく短い解説によるヒントを示している。詳細は口伝をもって理解されるという認識。シリーズ刊行予定。映像版の制作も望まれる。A4版、全72ページ。2190円

2008年8月9日、東京・駒沢オリンピック公園体育館にて行われた大会プログラム。主催は国際空手道連盟玄制流成道会。大会には16ヶ国から選手が出場。プログラムは、大会開催趣旨、玄制流の歴史、年譜、挨拶・祝辞、次第、役員、選手一覧、競技規定、競技組み合わせ表、協賛広告を掲載。A4版、全124ページ。前年に初代宗家（祝嶺制献）の長男が三代宗家に就任した。そして残念なことに、この大会の実行委員長である国際空手道連盟玄制流成道会の成川哲夫総師範が、2010年1月1日に逝去されました。享年65才。成川哲夫師範は、特撮テレビ番組「スペクトルマン」の主役を演じた俳優でもありました。

常心門40周年記念に制作されたＤＶＤ付きの型解説書。鷺牌、二十四歩、十手、抜塞小、楷手拳初段、楷手拳弐段、エンピ八法、女士一之形、女士二之形、女士組手形を解説。解説書は、型の順番を紹介するのではなく、型の意味と重要なポイントを抜粋して解説。ＤＶＤは2〜3人による型実演、池田宗師範の指導解説を収録。B5版、全45ページ。ＤＶＤ約80分。

　平成21年3月29日、沖縄県の国立劇場おきなわにて行われた「手を語る会創立二十周年演武大会」のプログラムと記念誌を併せたもの。ご祝辞、ごあいさつ、演武大会プログラム、手を語る会創立二十周年記念誌の構成。手を語る会は、沖縄空手界で流派・会派・組織を越えた会として定例会、空手古武道の実態調査、資料作成、大会開催などの活動を行っている。代表幹事は平良慶孝（松林流）、初代代表幹事は宮城篤正（小林流）、第二代代表幹事は津波清（小林流）。演武大会は、小林流、剛柔流、上地流、舞手、本部御殿手、少林寺流、劉衛流、松林流から26道場の演武が行なわれた。記念誌は、26人の会員紹介（道場名、氏名、生年月日、武歴、空手道との出会い、沖縄空手道の将来について）、10人の長老達（八木明徳、長嶺将真、宮平勝哉、赤嶺栄亮、宮里栄一など）を訪ねて行われたインタビュー集、新聞記事集。A4版、全119ページ。1000円。